批判文を連名で発表した歴史学者の一人、ボストン大学歴史学部のフランシスカ教授は取材に応じた際に、アメリカ歴史家協会が間もなく発表する「日本の歴史家と共に立つ」という声明文は、日本の歴史科学協議会が作年10月、慰安婦問題で安倍政権を批判した声明文を支持する内容となると明かした。
コーネル大学東アジア問題上席研究員のマーク・セルデン氏も、連名で文書を発表した19人の歴史家の一人だ。同氏は取材に応じた際に、「日本政府が直接かつ公然と米国の出版社に圧力をかけたことは異常だ」と述べた。日本とアジア太平洋の歴史を研究する米国の19人の専門家が、連名で文書を発表したのは、日本政府の圧力に抗議するほか、日本政府による慰安婦、南京大虐殺、731部隊などの歴史的事実を否定しようとする動きを批判するためだ。同氏は、「日本の政界の新たなナショナリズムは、韓国および米国との関係、それから当然ながら中国との関係を直接的に損ねている」と指摘した。
ボストン大学歴史学部の教授は、米国の歴史家が特定の出来事に対して集団で声明を発表するのは、非常に稀なことだと述べた。日本政府が同社に圧力をかけたことを知ると、米国の歴史学界は困惑を覚えた。歴史の書き換えは次の世代に間違った知識を伝えるほか、学術の自由を公然と踏みにじることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月9日