林国本
中国のスポーツ界は、新中国建国以後の努力の結果、オリンピックなどでランキング3以内に名を連ねるようになり、国民の大多数を占めるスポーツファンは胸を張って自国選手の戦績を語れるようになった。国名を挙げることは差し控えるが、現代史の中で中国とほとんど同じような境遇に置かれていた国などがスポーツ後進国の地位に甘んじている中で、中国スポーツ界の発展、進歩はめざましいものである。
そして、卓球、飛び込み、バドミントン、重量挙げ、射撃、体操などの種目でユニークなトレーニング・システムを構築したことも特筆すべきであろう。とくに卓球、飛び込みなどはダントツのレベルにあることは周知のこと。
飛び込み種目について述べるならば、他国に比べて、トレーニング・システムのユニークさ、選手層の厚さ、選手選抜法の先進性という面で他国の追随を許さぬものがあると言える。