林国本
四川省雅安市の蘆山県域で発生したマグニチュード7の地震は、死者196人の損害をもたらした。しかし、今回の震災に対応する上で、すべての国民が感じたのは、中国のクライシス・マネジメントの格段のグレード・アップ、組織力、動員力のすばらしさであろう。
震災後ただちに現地及びその近辺に駐屯していた人民解放軍、武装警察の将兵や救援隊、医療チームが駆けつけ、救援活動に取り組んだ。そしてマスコミ各社が多くのスタッフを送り込み、あらゆる角度から報道したため、すべての国民は的確に実情をつかみとることができた。山間部の地滑り、土砂崩れ、落石による道路の寸断で一時救援物資の輸送に影響が現れたこともありのままに伝えられた。