私見ではあるが、中国サッカー・チームはブラジル、ドイツ、オランダ、スペインと外国に学ぶ面で揺れ動いてきたことが低迷の原因のひとつではないかと見ている。外国のいいところはどんどん取り入れるべきだが、中国の特色あるサッカーを育て上げるには、サッカー種目の特色、トレーニングの法則といったものを深く掘り下げていく必要がある。そして、中国人の体質と上手に結び付けて、中国独自のトレーニング・システムをつくり上げていかなければならない。
外国人のコーチを招請する必要性は否定しないが、中国人の監督、コーチの中に人材がいないとは言えないのではないか。
日本は今やアジアでトップとなっているが、日本のサッカーは日本の特色を生かした上で、外国のいいところをどんどん吸収していることを見逃してはならない。また、女子サッカーにしても、アジアでは朝鮮チームもあなどり難いものがある。あれだけの人口で、経済発展レベルの面でもまだいろいろ課題を抱えていながら、あれだけ強いチームをつくり上げた点は大いに学ぶべきだと思う。中国の女子チームは朝鮮チームよりは恵まれているはずである。日本チームがなぜあれだけ強くなったのかについても、じっくり検討すべきである。今回の東アジア・カップが中国男子、女子サッカーの立ち直るきっかけになることを願っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月1日