にもかかわらず、マスコミではときどき食糧安全という言葉を目にすることがあるのは、やはり世界的視野で見た場合、天候不順で食糧生産に響き、先物市場での商品相場の動きがおかしくなっていることや、一部の国や地域での食糧不足の発生を念頭においてのことだろう。そして、中国は13億の人口を擁し、だんだんと都市化が進み、やがては今より少ない農業人口で13億の民を養っていくことになるのを念頭においていることであろう。
メディアの報道によると、現在の耕地面積、水資源では、いくら九年間豊作にめぐまれても、さらに大幅増収を見込むことはそうたやすいことではないらしい。そのために、農業の近代化が強調されるわけだろう。