林国本
さいきん、北京郊外区に工場化鶏卵生産企業ができたことが伝えられた。やがては北京市民の食卓の需要の一割はまかなえるという近代的な企業らしいが、かつての郊外区の農民たちも従業員としてそこで働くことになり、自分たちの耕地使用権の権益の「配当分」と月給がこの人たちに支給されることになっているので、郊外区の農村部住民の都市住民化を促すことにもなるので、まさに一石二鳥あるいは一石三鳥のメリットがあるとのことである。
このところ、中国では農業の近代化、大規模化、効率化、科学的農法の導入が提起されているが、これはこうした動きの一部ともみられる。日本の資料によると、日本では総合商社が大規模養豚事業に乗り出しているケースもあるので、こうした動きはこれからも次々と目にするようになろう。
だが、まったく私見ではあるが、大規模養鶏とか大規模養豚とかいうものは、衛生面で厳格な措置をとる必要があり、従業員の衛生管理はおろそかにしてはならない。そして野鳥類の進入を防ぐ措置もおろそかにできない。鳥インフルエンザの発生などを完全に防がなければならない。