かつて、日本の宮崎県でこうした事態が発生した際には、非常に厳しい措置がとられたことがマスコミでも伝えられたが、北京は中国の特色のある世界的大都市へと向かって建設がすすんでおり、中国の首都で鳥インフルエンザではないかと疑われることが一件でも発生すればイメージに傷つくことになる。
そういう意味で、今回設立された企業も衛生面で厳格な措置がとられることになろう。畜産とか養豚、養鶏はこうした疫学面の厳格な措置を必要とするものであり、ハウス園芸とか果樹栽培と違った対応を必要とする。
中国はこういう面で非常に厳格な基準を設けており、ここ数年そうした事態に直面したことはないが、ころばぬ先の杖ということわざがあるように、効率性、規模のメリットばかりか、国際基準にのっとった予防措置をとることはムダではない。また、万が一の場合を考えて企業としての保険なども考えておいた方がよいような気がする。つまり、杞憂かも知れないが、先手を打っておいた方がよい、ということである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月17日