最近、中国のサッカー界の人たちが、アジアで男子、女子ともにかなりよい実績を示している日本サッカー界の現状を視察したという記事を目にした。また、一部の視察者が中国の女子サッカーは日本より数年遅れてしまった、という発言をしていることも知ったが、私見としては、中国女子サッカーの全盛期の頃のレベルはそんなに差はなかったように思う。要するに、それ以後の注力が足りなかったことにある。
このところ、女子テニス種目の進歩で、一部の人たちはプロ化についての議論をしているが、かなりの種目はプロ化にはなじまない。ソフトパワーの一種として世界で中国のスポーツがこれからどんな位置を占めるのかという議論の中で、私見ではあるが文化スポーツ政策としての公的助成は不可欠と見ている。オリンピックとか、世界選手権大会というもので各国がしのぎを削るのだから「挙国一致体制」の取り組みは不可欠である。ロンドン・オリンピックは中国スポーツ界にとって、さらなる発展を考えるキッカケになるのではないだろうか。
ロンドンは複数回オリンピックを主催しているので、経験も豊富であり、すばらしい大会になるにちがいないが、他国で試合をする中国の選手がさらによい戦績を示すことを願っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月20日