北京近郊では、以前はトウモロコシなどを作っていたが、近年は農家の収入増をはかるためや、マイカー族が増えたことによるピクニック気分の「摘果の族」もはやっており、北京近郊はイチゴ栽培や延慶などのブドウ栽培、懐柔区の魚類養殖、釣り堀経営、果樹栽培などにシフトしている。もともと北京市内の外資系企業に勤務していた昌平区出身者の間にも、Uターンして、ローンを借りて、イチゴ栽培を始め、大きな成果をあげている人がいることも報道された。
このところ、生活水準がだんだんと向上しているせいか、生活の「洋式化」の傾向も見られ、特に若者たちの食生活には大きな変化が見られ、イチゴ栽培の急増もそうしたニーズに対応したものと言えなくもない。北京もオリンピックの開催などによって、交通管制、多数の人的移動をコントロールする面で、いろいろとノウハウを積み上げており、また、地下鉄、軽便鉄道の整備により、次々と大規模のイベントが開かれるようになり、今回のようなイベントでも混雑、混乱もなく開催できるようになった。
北京は今や、中国の特色のある、現代的都市へ発展しつつあるが、こうしたイベントを次々とこなし、ノウハウを積み上げていくことによって、ますます知名度を高めていくことになろう。そして郊外の農村部も経済面でよりいっそう近代化していくことになろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月26日