さらに、最近は、赤身の多いブタ肉がよい値で売れるということで、飼料に禁じられている添加剤ラクトパミンなどを加えているケースもあるので、スポーツ選手たちは、よっぽど気をつけないと、尿検査で陽性反応となることもある。
中国スポーツ主管部門では、スポーツ選手の食材の仕入先を指定することも考えているらしいが、休暇や実家に戻った時に、親類、友人と外食をして、それがうっかりミスになることも考えられるとして、今後どのように厳格に律すべきかということが語られている。
われわれ一般の人間も、残留農薬など心配のタネを抱えており、食品の安全は社会全体の課題とも言える。
スポーツ界の責任者は、まさかトレーニング以外に、養豚場なども付設しなければ、とジョークを飛ばしている人もいるが、要するに競技スポーツの世界に生きる選手たちはアンチドーピングに人一倍気をつけなければならない時代になったのであろう。中国のスポーツ界はこの課題を適切に解決できると信じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月31日