米国務省のサキ報道官は18日、米国大使館の駐日米大使への脅迫電話があったことに関し、「米国は本件を非常に重視しており、外交関係者の安全を確保する措置を講じた。館内の安全保障措置は通常通りだ」と述べた。
警視庁は今月17日、ケネディ駐日大使が今年2月、不審な男から複数回に渡り殺害するという内容の脅迫電話を受けたと表明した。警視庁によると、男は複数回に渡り東京都港区の米国大使館に英語で電話をかけ、「ケネディ大使を殺す」と口にしたという。また沖縄総領事も、殺害を予告する脅迫電話を受けたという。
米AP通信の報道によると、沖縄県には約2万5000人の米兵が駐在しており、その悪習が現地住民の反発を招いている。現地の住民は抗議活動を行い、在日米軍基地の移転を求めた。ケネディ大使は2014年2月に沖縄県を訪問した際に、在日米軍の移転計画に賛成し、現地住民の負担を出来る限り軽減すると述べた。
警視庁は18日、殺害の脅迫電話に関する調査に乗り出しており、脅迫罪などの疑いで容疑者の捜索を進めていると発表した。この脅迫電話の、在日米軍の移転問題との関連性は不明だ。
サキ報道官は18日、「米国務省は本件を非常に重視しており、外交関係者の安全を確保する措置を講じた。米国は日本と連携し、安全保障措置を徹底する」と述べた。
サキ報道官は、「館内の安全保障措置は通常通りで、変更はない。米国は安全情勢の変化に注視し、判断していく。必要があれば、米国大使館は日本政府に連絡し、安全保障のレベルを引き上げる」と表明した。
ミシェル・オバマ米大統領夫人が、現地時間18日午後に東京に到着し、訪日を開始した。米国の外交官が脅迫を受けていることから、ミシェル夫人の安全保障措置も注目を集めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月19日