歴史問題は依然として「現在形」だ。中日韓はいずれも重要な経済体であり、協力は3カ国に利益をもたらすほか、地域・世界経済の発展に利益をもたらす。グローバル化が日増しに進む今日、一国だけ難を逃れることはなく、各国が共に困難を乗り越える必要がある。しかしながら、日本は歴史問題の間違った態度により、両国との協力による成果を十分に手にしていないばかりか、関係悪化の悪い結果に苦しめられている。
歴史問題を「未来形」にしてはならない。安倍首相は未来を語ることを好み、日本を「一流の国」にし、平和のために貢献するという志を抱いている。安倍首相はまた、隣国との関係改善に取り組むと表明した。しかし未来は空論に留まってはならず、日本の誠意ある対応が必要だ。歴史直視は、未来を切り開く前提だ。歴史問題は避けては通れない壁であり、日本は上手く立ち回り、これをごまかそうと思ってはならない。しかし歴史は超えられない壁でもない。客観的かつ公正な態度を持ち、一貫した共通認識を形成すれば、道は広く切り開かれるだろう。
外相会談の開催は、3カ国の協力が正常な軌道に戻ったことを象徴した。この契機は得難いものだ。日本は機会を惜しみ、過去を徹底的に生産し、二国間関係および3カ国の協力に光をもたらすべきだ。(筆者:華益声 国際問題専門家)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月24日