日本海上自衛隊最大の艦艇である「いずも」が、このほど正式に就役した。同艦の全長は248エートル、満載排水量は2万7000トン、最大速度は30ノットで、定員は約970人。いずもはどのような任務を遂行するのだろうか?記者はこの問題を巡り、軍事専門家の李莉氏を取材した。
対潜任務、矛先は中国に
米軍はアジア太平洋回帰の実施後、自衛隊が対潜任務でより大きな力を発揮することに期待している。いずもはこの要求に応じることができるだろうか?
李氏は、「いずもの1−2年内の主要任務は対潜作戦だ。これはアジア太平洋回帰後の米国が海上自衛隊に期待する、北東アジア全体の重要な使命だ。そのためいずもには哨戒ヘリのSH-60Kが14機搭載されている。いずもは海自の要求に合わせ、対潜作戦を目的に設計された。SH-60Kシーホークには、注目すべき2点がある。まず水面上・水中の移動中の目標を捕捉することが可能で、水上艦の捕捉距離は25キロ内に達する。次に大量のソノブイを搭載可能で、ヘリ1機に25のソノブイを搭載できる。現在の技術力に基づき、5機を同時に発着艦させ、100以上のソノブイを投下したならば、周辺海域の潜水艦は隠れる場所を失う。これが中国の潜水艦をターゲットとしていることは明らかだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月7日