自衛隊は沖縄県・与那国島を「スパイ島」にし、東中国海、特に釣魚島(日本名・尖閣諸島)方面の監視および情報収集能力を強化しようとしている。
日本メディアの報道によると、日本最西端の与那国島は釣魚島からわずか150キロしか離れておらず、1500人の島民が生活している。釣魚島のいわゆる「防御」と「中国側の動向への監視」を強化するため、日本政府は与那国島に強力な監視・通信基地を建設する計画を立てている。
軍事専門家の梁芳氏によると、琉球諸島は米日が第一列島線内に中国を封じ込めるための重要なエリアだ。日本の軍機が沖縄県・嘉手納空軍基地から離陸した場合、東中国海まで1時間、黄海もしくは南中国海まで1時間半で到達できる。日本の軍機が与那国島から離陸した場合、釣魚島に6分のみで到達できる。与那国島の地理的な重要性は言わずとしれており、中国に対して非常に大きな影響力を持っている。
日本は現在4基のFPS-5大型陸上基地フェイズドアレイレーダーの配備作業を完了している。同レーダーの高さは30.48メートルで、ネットワークを組んだ後は日本本土で朝鮮半島および東中国海の全体を監視し、速度マッハ10の弾道ミサイルを探査・追跡できる。
梁氏は、「同レーダーの探査距離は800キロ以上と非常に広く、与那国島に同レーダーを設置すれば、釣魚島を含む台湾周辺海域、中国南東部の沿岸部、さらには江西省、江蘇省、安徽省なども日本の監視の範囲内に入る。日本は琉球諸島の北から南に軍隊と先進的な武器を配備しており、堅固な包囲網を形成している。現在は第一列島線内に中国を封じ込めることがほぼ可能だ。しかし与那国島は中国から近すぎる。遠慮せずに言えば、中国のすべての陸から発射されるミサイルの射程距離内にある。日本が中国を監視すると同時に、中国も日本をけん制できる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月10日