日本の医学シンポジウム、731部隊などの医学犯罪にスポットを当てる
日本の医学シンポジウム、731部隊などの医学犯罪にスポットを当てる。
タグ： 731部隊 医学 青木富貴
「医の倫理－過去・現在・未来－企画実行委員会」は4月12日に京都で医学シンポジウムを開き、中国を侵略した日本軍の731部隊による悪行を含む医学犯罪に対する、日本の医学界の消極的かつ事実を隠蔽しようとする態度を疑問視した。同委員会は学界に対して、医学犯罪の検証を行い、歴史的事実の直視によって医の倫理が欠如している現状を是正するよう呼びかけた。
シンポジウムはまず、731部隊の細菌戦および九州大学による米軍兵士の生体解剖事件を映像で振り返った。その後、医学・哲学・政界・歴史などの学者が、医の倫理や人権意識、戦後のドイツによる歴史の清算と比較することで、医学犯罪を直視する重要性を論証した。「NPO法人731部隊・細菌戦資料センター」の近藤昭二共同代表は、「731部隊の細菌戦は、戦後も審判を受けなかった。これは日本の医学犯罪の源を形成しており、その隠蔽は後の医療関係者の医の倫理に対する態度に影響を及ぼした。戦後の医学犯罪も、受けるべき罰を受けなかった」と指摘した。
『731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く』の著者である青木富貴子氏は、「日本は敗戦後、米国に細菌戦の資料を提供することを条件に、関連する責任者の戦争責任の追及を回避した。関連する資料の公開、特に中国がこのほど公開した大量の戦時中の歴史資料により、日本がこの歴史を無視・隠蔽し続けてもより受動的な立場になるだけとなった」と警鐘を鳴らした。
日本政府と医学界は長期的に、医学犯罪を強くタブー視していた。九州大学は4月上旬に初めて生体解剖事件を公開したが、その資料の数は非常に少なかった。今回の医学犯罪と医の倫理をテーマとした学術シンポジウムも、日本医学界総会から反対された。医学の歴史における「負の遺産」といかに向き合うかは、日本と同国の医学界にとって避けては通れない問題だ。
同委員会は2014年1月に創設された。主要メンバーは日本の医学・医療研究者。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2015年4月13日
 |
|
 |
コメント数:0最新コメント
一覧同コラムの最新記事
