資料写真:メディアに手紙を示す、「日本に賠償を求める中国民間第一人者」の童増氏
米国サンフランシスコ・ベイエリアの中国系米国人数人が「1万通の正義の声」という組織を発足した。彼らは、ノーベル平和賞候補者に指名され、「日本に賠償を求める中国民間第一人者」と称される童増氏に届いた1万通以上の手紙を英訳することを決めた。これらの手紙は旧日本軍の被害を受けた人々が書いたもので、その英訳文をネットに公開すれば最もリアルな証言として旧日本軍の山積した犯罪行為を訴えると組織者は期待している。
「1万通の正義の声」の英訳と訂正は主にベイエリアで行わる。翻訳チームの仕事をリードする定年を迎えたエンジニアでニュージャージー州Holmdel市元市長の柴大定氏は、英語版歴史著作『南京大虐殺』の作者である張純如氏の母親・張盈盈氏を含む多くの専門家に参加を求めた。
柴大定氏によると、童増氏が中国で民間のために日本に対する賠償を求めていたとき、銃殺、強奪、強姦、慰安婦強制、住宅焼き払いなど中国を侵略した旧日本軍が各地で犯した甚大な犯罪行為を告発する数多くの手紙が童氏宛てに戦争被害者から届いた。旧日本軍に自分が数年にわたって飼育してきた牛や豚を略奪され、生産道具や食物も失ってしまったと訴える農民も少なくないという。
また、手紙には、旧日本軍が各地で行った家屋の焼き払いや略奪、さらには寺の仏像の破壊や焼き払いなどの内容を記録した中国の各町村の登記帳も含まれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月13日