安倍晋三首相は第1・2次内閣で、「歴史認識」問題で偏った姿勢を示した。安倍氏が一般人であれば、その歴史認識がどうであれ大きな支障はない。しかし、安倍氏は日本の首相であり、その一言一行は日本政府と日本人全体のイメージを示す。ゆえに我々は真剣に捉えざるを得ない。環球網が伝えた。
安倍氏は4月20日にBSフジのインタビューに応じ、村山談話と小泉談話を継承するかと質問された際に、「基本的な考え方を継いでいくということはもう申し上げている」「引き継いでいくと言っている以上、これをもう一度書く必要はないだろうと思う」と述べた。安倍氏はどのような意図を持っているのだろうか?安倍氏は夏に発表を予定している「安倍談話」の中で言い方を変え、「歴代内閣の歴史認識を継承」というあいまいな言葉で済ませ、人々の目をごまかし、侵略の歴史の罪に対する責任から逃れようとしている。安倍氏は「植民地支配と侵略」「深い反省と心からのお詫び」という村山談話の文言の使用を避け、侵略の歴史を否定するという自身の目的を達成しようとしている。
安倍氏は安倍談話に「独自色」を持たせることを重ねて強調している。それでは安倍氏の「歴史認識」には、どのような独自色があるのだろうか?安倍氏の歴史観・国家観・価値観は、密接につながっている。安倍氏の政権運営の理念は、「新日本主義」だ。いわゆる日本主義とは、日本の国粋を「精神」「骨髄」とする主義のことだ。これは近代日本のナショナリズムの勃興を象徴するものだ。