安倍首相訪米から垣間見える日本の「脇役国家」への転落

安倍首相訪米から垣間見える日本の「脇役国家」への転落。 日本の安倍晋三首相は26日から8日にわたる米国への正式訪問を開始した。米議会での演説などを含む高ランクの待遇を安倍首相が獲得したと日本の世論は盛り上がっている。米国に重視されることは、日本の主流社会の最大の自信の源となりつつあり、日本に対する米国の意義は米国以外の全世界よりも大きくなってしまっているようである…

タグ: 訪米 中国 ワシントン

発信時間: 2015-04-28 10:17:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ワシントンにとって重要なのはむしろ中米関係である。中国と米国の間でバランスを取る能力を失った日本は、中国と米国とともに大きな三角形を形成するだけの力はない。日本は今後、米国の対中戦略のカードの一枚へと失墜していくことだろう。このような段階の米国においては、安倍首相の訪米がどのような待遇で受け入れられようと、米国と日本との「大国外交」の結果ではなく、前者が後者を「調教」する一種の方式にすぎなくなる。

日本は「正常な国」となることを求めてきたが、自信の行動は正常さを欠いたものと言わざるを得ない。例えば歴史問題について日本が強調する特殊性は海外の理解をまったく得られていない。高度に近代化した経済と国内の強い民族主義とのギャップは先進国の中でも際立っている。日本は日米同盟の極限化によって自らの正常さを欠いた欠陥を補おうとしているようでもある。

安倍首相の訪米は「大事件」とはとても言えない。日米関係を能動的に左右する能力を東京はほとんど失ってしまっている。今回の訪米は、ワシントンが日本にほうびを与え、教え諭す一方的なプロセスである。また米国は日本をTPPに引きこもうと努めており、この機会をとらえて安倍政権にはさらなる要求が突き付けられることになる。

日米関係の強化には「中国牽制」という烙印が押されている。このような「牽制」は中国にとっては一定の面倒の種とはなるが、アジア太平洋地域の地縁政治の方向を決定するものとはならない。中国と米国の直接的な関係はすでにかけがえのないものとなっており、これにとってはいかなる「駒」も脇役にすぎないからである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月28日

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