日経新聞の中国語版サイト「日経中文網」の27日の報道によると、ローズ米大統領副補佐官は安倍晋三首相の訪米前に開かれた記者会見で、「安倍首相に過去の談話と合致する形で建設的に取り組み、地域の緊張を和らげるよう働きかけている」と述べた。米国政府が安倍首相の議会演説に懸念を抱いていることが分かる。
ロイター通信の報道によると、安倍首相は27日にハーバード大学の学生に対して、第二次大戦中に「売春」を迫られた女性のことを思うと心が痛み、「私のこの思いは、歴代首相と変わりない」と述べた。しかし安倍首相は、「慰安婦」という呼称の使用を避けた。
韓国の中央日報は27日、「安倍首相は訪米で一芝居を打ち、歴史の謝罪を避ける可能性がある。安倍首相は26日にボストン・マラソンの爆破テロ事件の現場で献花し、27日にはナチスのユダヤ人大虐殺資料が展示されているワシントンのホロコースト博物館を訪問する予定だ。韓国の専門家は、韓国の慰安婦の被害者に心から謝罪したことのない安倍首相にとって、この措置は日本の侵略の歴史を覆い隠す『非常に優れた芝居』だと指摘した。安倍首相は27日にアーリントン国立墓地に参拝し、日本が戦争を二度と発動せず、世界平和に貢献するというメッセージを伝える。これには世界の靖国参拝に対する批判を薄める狙いがある」と報じた。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、「安倍首相は今回の訪米で、より力強く平等な日本というパートナーをPRし、自身の歴史観に対する批判を和らげようとする」と伝えた。安倍首相は訪米前の同紙のインタビューに対して、「1足す1は最終的に2になる。こうすれば我々の同盟はより力強くなる」と述べた。しかし訪米で最大の問題となるのは米日同盟の政策ではなく、安倍首相の歴史問題に関する発言内容だ。