テレビ市場から日系ブランドが退いたことで、韓国のサムスンとLGに大きな市場空間が広がった。韓国の2大ブランドは中国の高級カラーテレビ市場で熾烈な争いを繰り広げており、サムスンとLGは、シェアを奪うべく中国で様々な高級製品を発売している。この2つのブランドにとって、中国メーカーからの「攻撃」も大きな脅威だ。中国企業の国際化に伴い、中国ブランドと韓国ブランドとの中国市場でのシェア争いはさらに熾烈になっている。
「日韓の争い」から「韓国2大メーカーの争い」へ
日系ブランドが巨大市場から退いたことにより、中国市場の覇権は韓国のサムスンとLGが競うようになった。業界筋によると、これまで3万元以上の高級テレビ市場では、日本と韓国の各メーカーが競争を繰り広げてきた。しかし日系メーカーがこぞって撤退するに伴い、現在ではサムスンとLGという二つの韓国メーカーが競争し合っている。
高価格、大規模生産の困難
売り場を見てみると、現在、韓国二大ブランドの高級製品は非常に高価格だ。サムスンが売り出し中の「SUHD TV」フラッグシップモデルの価格は最高で8万元近くする。一方のLGも、65インチ「OLED」は6万元近い。同マーケットに詳しい人によれば、中国ブランドが値打ち感のある製品を大量に発売している中、サムスンやLGが販売する大型高性能製品は高価格で、富裕層に限られたポジショニングとなっている。そのため大規模生産は難しいだろうとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月3日