中日友好の基盤は民間にある――習近平国家主席は23日に中日友好交流大会に出席し、重要な談話を発表した。本件は直ちに、中国で暮らす日本の民間関係者のホットな話題となった。
山形県国際経済振興機構ハルビン事務所の大門明所長は、中国新聞社の記者に対して、「私は中国語を学習しており、習主席の談話の内容に特に注目している。私は習主席の談話が実質的だったと思う。習主席は日本の軍国主義の侵略という歴史に触れる一方で、両国関係の友好的な発展への期待を強調した」と述べた。
自民党総務会長の二階俊博氏が率いる日本各界の3000人の関係者は、5月20日から26日にかけて訪中し、観光交流活動を展開する。中国で5年弱勤務し、「国際結婚以外ならば橋渡しに協力できる」という大門氏が随行した。大門氏も23日夜に人民大会堂の現場に居合わせ、「司会者が式辞を発表する習主席を招くと、会場内は割れんばかりの歓声に包まれた。その光景はまるで、ファンがビッグスターを目にしたかのようだった。式辞が終わると、堅苦しいことで知られる日本人も熱心に拍手した」と振り返った。
大門氏は、「現在の日中関係は当時ほど良好ではない。この状況の中、習主席が自ら出席し式辞を述べたことは、中国が3000人のために準備したサプライズと言える。人々の拍手からは、習主席に対する敬意と両国関係に対する期待が読み取れた」と話した。
中国で14年間勤務している日本語教師の笈川幸司氏も、中国新聞社の記者に喜びを語ってくれた。「日本にとって、3000人規模の訪問団は極めて稀だ。中国側の手配は適切で、習主席が10数分間の演説を行い、非常に元気づけられた」笈川氏は口調をゆるめ、「日々の暮らしでプレッシャーを感じるが、今後はよりリラックスして中国で生活できるだろう」と述べた。
両国関係が緊張状態に陥るたび、中国で暮らす日本人が影響を受ける。大門氏はハルビンのスーパー、もしくは日本料理店で「山形県美食フェア」を実施しようと考えたことがあるが、「興味深いが、怖くてできない」という答えが返ってきた。大門氏は、日本車の販売が困難であることについても触れた。また中国を旅行する日本人が年々減少しており、日本語専攻の学生数も減少している。北京大学歴史学部で博士課程在学中の各務時乃氏は古代史を研究しているが、中日の近現代史の「論争」に巻き込まれることがよくあるという。