ニュルンベルク裁判も東京裁判も正義かつ公正な、国際法に合致する国際裁判で、重要な歴史的意義と国際的な深い影響を持つ。これらの裁判は世界に対して、侵略戦争の画策者・指揮者・実行者のすべてが国際法・平和・人類・人道に反しており、法律による制裁と厳しい処分を受けるべきであることを示した。人民日報が伝えた。
今年4月にドイツ人と日本人を対象に実施された調査によると、ドイツ人の68%がニュルンベルク裁判の内容を知っていると回答した。これとは対照的に、東京裁判を知っていると答えた日本人は33%のみだった。回答者のうち、ニュルンベルク裁判を「不当」としたドイツ人は8%のみだったが、日本人の32%は東京裁判を「不当」とした。
第二次大戦は人類に大きな災いをもたらし、人類文明の進展に深い影響を及ぼした。各国の学者は、第二次大戦および関連する問題を巡り、長期的に研究を掘り下げてきた。カリフォルニア大学バークレー校・戦争犯罪研究センター(WCSC)のデービッド・コーエン教授は、「戦後の戦犯に対する裁判の歴史的な総括が長くなおざりにされており、国際社会のこの歴史に対する認識の幅と深みが不足している。戦犯に対する裁判を研究した書物の索引を見ると、ニュルンベルク裁判を研究した書籍は1000種類を超えるが、東京裁判のものは約200種類のみであることが分かる」と指摘した。
今や多くの歴史学者が東洋に目を向けるようになった。多くの人は、日本人がドイツ人と比べ、同じ歴史的責任を見て見ぬふりしていることに驚いている。
東京裁判は歴史研究のため貴重な資料を蓄積し、日本軍国主義の主な罪証を留めた。多くの学者が、東京裁判の研究をさらに掘り下げようとしている。人々はこれらの研究と総括により、日本に対して歴史の直視を促し、公理・正義を脅かすいかなる余地も与えようとしていない。
歴史は徐々に遠ざかるが、人々の戦争への反省は停止されたことはなく、永久に停止されない。戦後の裁判の否定は、最終的にそれに応じた代価を支払うことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月26日