冷戦期の考え方やゼロサムゲームの論理を捨て、中国の平和発展に能動的に適応することは、中日関係の健全な発展の基本的な条件となる。世界はすでに、平和と発展の新たな時代に入り、協力してともに勝者となることが国際関係の核心となっている。中国の平和的な台頭に伴い、中国13億人の創造力と経済力は世界に波及し、世界の人々にとっても利益となる。中国の経済活動や海洋活動、国際軍事交流が増えているのは中国の発展権の有効な行使にあたり、日本を含む国際社会はこれを尊重すべきである。もしも日本が旧来の国家統治と外交の理念にとらわれ、軍事力増強で中国の平和発展に対立し、米国との軍事同盟を強化し、米国の一番の軍事同盟国として世界で軍事力を行使しようとするなら、それは日本政治の悲哀であり、平和発展の道を歩むのはいよいよ難しくなり、結局損をするのは日本自らということになってしまうだろう。
中国の平和的な台頭というまさに歴史的なチャンスを能動的かつ積極的に捉え、中国との各分野の友好協力の拡大と深化に全力を尽くすことは、中日関係の健全な発展の最大の動力となる。中国経済の転換とアップグレードがもたらす利益とチャンスを日本が見過ごし、各種の旧態依然の観念や国際関係の方向性に対する誤った判断に縛られ、中国との協力強化という好機を逸するなら、アジアの新たな経済協力の局面で敗北を迫られることになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月27日