CICA年次総会、メディア関係者が真実のアジアの報道を呼びかけ

CICA年次総会、メディア関係者が真実のアジアの報道を呼びかけ。 「地域の安全と相互信頼を促し、平和的発展の声を伝える」をテーマとする、アジア信頼醸成措置会議(CICA)非政府フォーラム第1回年次総会ラウンドテーブルが、26日に北京で開催された…

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発信時間: 2015-05-27 16:44:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   

「地域の安全と相互信頼を促し、平和的発展の声を伝える」をテーマとする、アジア信頼醸成措置会議(CICA)非政府フォーラム第1回年次総会ラウンドテーブルが、26日に北京で開催された。CICA加盟国、オブザーバー、関連諸国の50人弱のメディア代表者、専門家・学者が、いかに交流・協力を強化し、アジアメディアの世界の報道における発言権を高めるべきかといった問題を巡り議論を掘り下げた。出席者は、アジア各国の経済・社会の発展を客観的にとらえ、国際社会とアジア諸国の国民に真実のアジアを伝えることが、メディア関係者の共同の責任だと呼びかけた。

新華網党組メンバー、副編集長の劉加文氏は、「ミクロ的真実」「マクロ的真実」という概念について論述した。劉氏は、「西側の先進国メディアは紙面と時間の80%を使い、アジア諸国の10%の問題ある消極的なニュースを伝えている。個別に見るとすべて真実に見えるが、人々が感じるアジア全体のイメージからは真実性が失われる。また西側の先進国メディアはアジア諸国、もしくは開発途上国のニュースを伝える際に、開発の各段階において必ず生じる問題を際立たせ、さらには誇張して伝えている。一方で我々の経済発展、国民生活の取り組みについて報じることは稀であり、見て見ぬふりすることさえある」と苦言を呈した。

シンガポール華字紙『聯合早報』の中国関連ニュースを担当する韓咏紅氏は、「西側メディアの影響力は大きく、アジアに関する報道でもより強い発言権を持ち、話題を取り上げる能力も高い。西側メディアにも、リー・クアンユー氏の逝去の時間などの誤報が一度ならずあるが、その信頼に大きな影響は生じていない。アジア諸国のメディアの報道は含蓄があり、あるいは過度に全面性にこだわるせいで、新鮮で刺激的な内容が少なく、人々の共鳴を得られず、人々の焦点になることもない。話題を取り上げる能力も、西側メディアに及び難い」と指摘した。

これらの比較以外にも、報道の客観性もラウンドテーブルの焦点となった。中国網副編集長の薛立勝氏は、「真実で全面的な報道によって、初めて開放的で平等なメディアの環境を徐々に構築することができる。またメディアの力を通じて、初めてアジア各地の共通認識を形成することができる」と述べた。

NHK解説委員の加藤青延氏は、「日本の主流メディアが報道の中で直面している最大の問題は客観性だ。さらに悪いことばかりを報じるという特徴により、日本人の中国を含むアジア諸国に対するマイナスイメージが深まっている。日本の若者は新聞、テレビ、ラジオを主な情報源としておらず、インターネットを使い中国に関連する情報を直接入手している。ゆえに今後は、中国に親近感を持つ日本人が増えるだろう」と予想した。

出席者は、メディアは異なる言語・文字・文明を持つ各国の真の意義での相互接続および融合型発展を促し、アジアの長期的な平和とウィンウィンに声援を送り、アジア諸国の協力と信頼にプラスのエネルギーをもたらすことができるとした。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月27日

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