安倍政権と日本の右派は間違った発言をし、猛り狂い気炎を上げている。彼らは国際ルール、道徳と倫理、東アジア諸国の我慢の限界を再三脅かしている。国際社会は日本当局の功利的な政策と発言、および極めてハイリスクな消極的な動きを疑問視し、強く危惧している。
安倍首相は5月20日の国会党首討論で、日本の侵略戦争に関するポツダム宣言の定義を明確に認めることを拒み、当時ポツダム宣言を受け入れたのは日本が戦争を終わらせるための手段だったと述べた。これには当時の日本が、危急存亡の時を迎え、ポツダム宣言に調印せざるを得なかった、受動的でやむを得ないことだったという言外の意味が込められている。安倍首相のこの発言は、戦後の国際秩序を形成した重要な基礎的文書と原則的地位を再び脅かし、日本の右派の真意、突破を目指す野心を露呈した。安倍首相は先ほど米議会で演説した際に、侵略の歴史と慰安婦問題に関する謝罪を拒否し、米国の与野党および社会各界から批判を浴びた。
安倍政権と日本の右派は、日本を平和的発展の正確な軌道から外れさせ、日本の平和的な性質と地位を長期的に保証してきた法的枠組みと国際的な義務を覆した。安倍政権と日本の右派は、すべてのチャンスと手段を使い、日本を敗戦国から正常な国に変えようとしているが、むしろ現在の日本をまずます「異常な国」にしている。日本の急進的な政策と偏執的な動きは、国際社会の批判を強めており、周辺諸国の強い不満と警戒を引き起こし、国家のイメージと国際的な信頼を著しく損ねている。
習近平国家主席は5月23日、中日友好交流大会で重要な談話を発表した。習主席は、「中日の平和・友好・交流は人心の向かうところであり、大勢の赴くところだが、日本の軍国主義が当時犯した侵略の罪を隠すことはできず、歴史の真相を歪曲することはできない。中日双方は歴史を鑑にし未来を見据えるという精神で、平和発展を共に促し、世代友好を共に図り、両国発展の美しい未来を共に切り開いて、アジアと世界の平和のために貢献していくべきだ」と強調した。中日関係が危機を迎える中、習主席は安倍首相からの親書を2回受け取り、安倍首相との会談に2回応じた。これは日本に対して4つの共通認識を順守するよう促すためだ。これは中日両国と両国民の根本的な利益に合致し、中国側の一貫した主張と原則的立場でもある。
安倍政権と日本の右派の二面性を持ったやり口は、火を招くことになる。歴史を鑑とし未来を見据える精神にのっとり、両国の戦略的互恵関係を着実に推進してこそ、中日関係を良い方向に発展させることができる。(筆者:郭鋭 吉林大学行政学院国際政治学教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月1日