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韓国の朴槿恵大統領は1日、ソウルの大統領府で森喜朗元首相らと会談し、安倍晋三首相が夏に発表する戦後70年談話に、「植民地支配と侵略」への反省を明記した1995年の村山富市首相談話を反映させるよう要求した。共同通信社が伝えた。
従軍慰安婦問題でも、元慰安婦の女性の名誉を回復させるため、日本に「勇気ある決断」を促した。大統領府が明らかにした。
朴氏が過去の談話の順守を日本の要人に直接求めたのは初めて。安倍首相が応じない場合、朴氏が一層強硬な姿勢を取る可能性も出てきた。
朴氏は、村山談話と日本軍による慰安婦の強制連行を認めた河野談話は、日韓友好関係を支えてきたと主張した。朴氏は、日本がこれらの認識を明確に表現することが、両国関係の改善にとって極めて重要であり、安倍談話はこのチャンスを活用すべきだと強調した。
同席した河村建夫元官房長官によると、朴氏は両国関係の改善に努力すると表明したが、首脳会談の開催には言及しなかった。
日韓は今月22日に国交正常化50周年を迎える。森氏は日韓の政財界の重鎮でつくる「日韓・韓日賢人会議」のメンバーとして、5月31日より2日間内にソウルの会議に出席し、日韓首脳会談の実現を促進するため朴氏と会談した。
一行は、韓国の尹炳世外相とも会談した。同会議のメンバー、柳明桓元外交部長官によると、尹氏は韓国が「明治日本の産業革命遺産」の一部施設の登録申請に反対していることについて、「日本が朝鮮半島の労働者を強制労働させたことを明記すれば、登録申請に反対しない」と表明したという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月2日