比日は協力の「チャンス」を迎えた。アキノ大統領は2日、訪日を開始した。AFP通信は、「中国の埋立工事に反対するアキノ大統領は、日本の支持を求めようとしている。3日の国会演説では、中国の南中国海における埋立工事に焦点を絞る見通しだ」と分析した。
オーストラリアからも、中国に対する好戦的な声が上がっている。アンドリュース国防相の報道官は2日、「南中国海を含む公海の自由な航行の確保は、すべての国の利益にかなう。オーストラリアは、国際法で権利が保証されている海上偵察行動を含め、これまで30年以上続けてきたように南中国海の航行を続ける」と述べた。
中国海洋問題専門家の劉鋒氏は、環球時報の記者に対して、「米国にそそのかされた一部の地域外の国が、南中国海問題への関心を強めているが、これは米国の手法が奏功したことを意味しない。オーストラリアはもとより米国の軍事同盟国で、強硬に見えるが、実際には両国関係の需要に合わせているだけだ。中国との力強い経済・貿易関係により、オーストラリアが中国と対立しようとする可能性は低い。日本は南中国海での影響力の強化を試み、東中国海の圧力を弱めると同時に、いわゆる連盟を組み中国をけん制しようとしている。フィリピンはそもそも米国が後ろ盾になることを願っている。その他の国は米国の喧伝に応じるのではなく、中立を維持しようとしている」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月4日