日米は7日、両国が共同開発している次世代型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の実験を成功させた。
米ミサイル防衛庁のレーナー報道官は、「6日にカリフォルニア州ポイントマグー射撃場で実験が行われた」と述べた。
同ミサイルは海上自衛隊のイージス艦に搭載されている「ブロック1A」の改良版だ。日米両国はミサイルの射程距離と命中精度を高めるため、2006年より約20億ドルを投じ共同開発を進めている。製造は米レイセオン社が担当。新型ミサイルは、2017年頃に開発を終える予定だ。
米NPO軍事連盟の「ミサイル防衛支援連盟」の会長は、「日米はこの新型ミサイルの設計・実験・製造のために、10億ドルずつ投資した」と話した。
同氏は「米国が同盟国と平等に投資・設計・開発に取り組み、米国防総省の最高の事例となった。新型武器は、両国の国家安全をよりよく保障するだろう」と語った。
レイセオンによると、同ミサイルはより大きなエンジンと迎撃能力を持っているため、脅威の対象を瞬時に破壊し、短距離・中距離弾道ミサイルに対抗するために、より広範な地域をカバーできるという。