今年の端午の節句は小中学生の夏休みと重なった。中国本土客の海外旅行の熱意が、例年よりも高まっている。記者が16日に各旅行会社を調査したところ、香港、台北、東京、バンコクが人気の目的地となっている。日本は中国本土客の間で最も人気のある目的地になる見通しだ。
中国本土客の間では例年、韓国旅行の人気が最も高かったが、中東呼吸器症候群(MERS)感染の影響により、ソウルやチェジュ島を訪れる観光客数が激減している。多くの観光客は東京、大阪、タイのバンコクやプーケット島などに訪問先を変更している。業界内では、日本が夏休み中に最も人気ある海外旅行先になると予想されている。
多くの旅行会社が豪華客船の航路を調整している。韓国の仁川、ソウル、釜山などの都市に停泊を予定していたクルーズ船は、日本の沖縄、福岡、長崎などの都市に停泊地を変更している。これによって韓国旅行を予定していた中国本土客は、日本に目を向けるようになった。
円安が進行し1元=20円を初めて突破した。また、日本が中国のクルーズ船による入国に対して、ビザ免除措置をとるという朗報が伝わった。これを受け、中国本土客の訪日の意欲が高まっている。多くの旅行会社がこれに目をつけ、東京ディズニーランド、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、富士急ハイランドなどのツアーを提供している。
他にも香港・台湾地区、カンボジア、マレーシア、シンガポールなどの東南アジア諸国、タイのプーケット島、サムイ島、インドネシアのバリ島などの島も、多くの中国本土客を集めている。
中国市場で競争を展開するため、多くの国がビザ発給要件を緩和している。インドネシは6月10日より、中国人客に対するビザ免除措置をとった。中国本土客の間で最も人気の高い島の一つであるバリ島も、チェジュ島、モーリシャス、サイパンなどと同じくノービザ時代に入った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月17日