(三)日本はその他の市場よりも中国人客への態度に注意し、賓客としてもてなしている。中国人が日本市場でウォシュレットや炊飯器を大量買いすれば、日本人は喜びお礼まで言う。これは香港や欧米で、中国人客が粉ミルクを買い漁った時の「購入制限」とは対照的だ。
中国人客は消費だけではなく、プロジェクトを海外にもたらす。最も直接的なのは、不動産投資だ。欧州債務危機の際に、中国人は欧州の不動産を購入した。これは悪化する現地経済にとって、まさに救いの手だった。
小原雅博・在上海総領事は、「中国人による日本の観光業への投資は、理想的なビジネスチャンスだ。私の知る限り、中国人はすでに日本のホテル、ゴルフ場、レジャー施設などに投資している。中国資本が日本で活躍することを願う」と話した。
中国人は訪日旅行と不動産投資に意欲的だ。これは中日両国にとって、大きな出来事だ。両国の政治関係が複雑化し、アジアのインフラ投資の主導権を争奪する中、両国の人と資本の流れが強化している。これは中日の政治・経済・貿易関係を促進するだろう。(筆者:張敬偉 察哈爾学会研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月28日