韓国へのショッピング観光は中国人だけでなく日本人にも人気がある。韓国のあるIT企業は中国と日本の観光客を対象に追跡調査と取材を行い、両国の観光客の買い物の習慣と特徴を分析した。その結果、同じ東アジアの隣国でも両国の観光客の買い物の習慣は大きく異なることがわかった。
中国人観光客 好奇心旺盛な探検家
中日両国の観光客の買い物の習慣を分析するため、同社は調査員を派遣し、ソウル市内の人気スポット明洞(ミョンドン)で追跡調査とインタビューを行なった。
調査員は2人1組になり、観光客が入店してから買い物を終えるまで後からついて行き、会話を聞いて行動を細かく記録した。調査員は、2カ月半にわたる調査で中国人観光客と日本人観光客の買い物の習慣に大きな違いがあることに気がついた。
調査員は、中国人観光客は「好奇心旺盛な探検家」タイプだと分析。例を挙げると、家族で大型スーパーマーケットに入った時、女性は商品を選び、男性は食品売り場で試食をする。
店内での歩行ルートを見ると、中国人観光客は全ての売り場を周るため歩く距離が長い。彼らは買い物リストを持たず、全ての商品を見る。そして買うかどうかを決める時に家族で集まって話し合う。
また、中国人観光客は、周囲の韓国人がある商品を買えば、「その商品はよい」と判断し、同じように選ぶこともわかった。