旅行サイト「携程旅行網」の統計データによると、先ほどの端午の節句に伴う3連休中に最も人気が高かった海外旅行先は、初めて日本となった。観光客数は、昨年の端午の節句の連休中の3倍に達した。これは日本を訪れる数百万人の中国人客の一つの縮図に過ぎない。
中国国内の旅行会社はパイを獲得するため、あの手この手で観光客の争奪戦に乗り出している。国内の旅行会社は、全面的に日本市場に進出している。パスポートを紛失した場合も損害賠償を行う旅行サイト「途牛」は日本の保険会社と業務提携し、「去哪児網」はより多くの航空資源を手にするため再びJALと戦略的提携関係を結び、「同程網」は豊富な海外観光資源を有する「海涛旅遊」と業務提携した。国内の旅行会社は、訪日旅行の産業チェーンの川上・川下で取り組みを強化している。携程旅行網の日本子会社が、今年5月に正式に経営を開始した。携程旅行網は、現地の提携先との協力により優れた観光資源を獲得することを目的に、子会社を設立したと発表した。
同社のマーケティング担当者の頓継東氏は、「訪日旅行のブームが続く。各社は日本観光市場のパイを得ようとしている。日本の航空券、ホテル、大型バス、ガイドなどは、国内旅行会社の争奪のターゲットになっている」と述べた。
同氏は、「国内旅行会社は日本の観光資源の、全面的な争奪戦を展開している。最盛期の場合、訪日旅行の航空券予約時期が切り上げられており、一部の旅行会社は半年前か1年前の予約を求めているほどだ。3年前であれば、こんなことはまったくなかった」と説明した。
同氏によると、これは航空資源のみの現象ではなく、ホテルや現地のガイドもそうだという。「大型バスの運転手も不足しており、クレームを受けても交替の運転手がいないこともあるほどだ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月28日