米国、オーストラリア、日本、ニュージーランドは5日、オーストラリア北部およびクイーンズランド州で、2週間の大規模な合同軍事演習を開始した。参加兵力は3万人以上。仏AFP通信によると、中国と島嶼の係争を抱える日本は、初めて隔年開催のタリスマン・セーバーに陸上自衛隊を派遣した。演習科目には、「敵国」に占領された島に急襲を仕掛ける、離島奪還訓練が含まれる可能性がある。
AFP通信の5日の報道によると、中国がアジア太平洋で軍事力・経済力を示す中、第6回目となるタリスマン・セーバーが期日通りにオーストラリアで開始された。演習は陸海空の3部構成。米国とオーストラリアは3万人を派遣し、ニュージーランドの参加者数は500人以上。陸上自衛隊の約40人が、米国の分遣隊の一部として参加する。軍事専門家は、今回の演習はオーストラリア軍にとって、これまでで最大規模の合同軍事演習だと指摘した。
共同通信社によると、前回オブザーバーとしてタリスマン・セーバーに参加した陸上自衛隊は、離島防衛専門部隊「西部方面普通科連隊」などから自衛官を派遣する。中国を仮想敵国とし、陸上作戦を実施することが狙いだ。AFP通信によると、一部の専門家は「中国は自衛隊のタリスマン・セーバーへの参加に不満を持っているが、驚いてはいない」と述べた。豪日の軍事関係が最近大幅に強化されており、オーストラリアは日本からそうりゅう型潜水艦の購入を検討している。豪ディーキン大学アジア太平洋安全問題専門家は、「今回の軍事演習は、地域の安全事業への参与を拡大しようとする、安倍政権の狙いを反映している」と指摘した。シドニー大学中国問題専門家であるジョン・リー氏は、「微妙な情報が漏れている。ハード、技術、戦略の専門的な知識や協力に至るすべての面で、主要同盟国は米国と緊密に連携している。その矛先は、中国に向けられている」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月6日