日本の国際協力事業団はこのほどメディアに対して、日本が来年1月よりバングラデシュ南東部沿岸のマタバリで、同国初の深海港を建設すると発表した。しかしこの情報は、バングラデシュ政府の公式な確認を得ていない。
中国は「興味なし」
バングラデシュには、チッタゴンとベンガルという2つの主要港湾があるが、水深が浅く、大型船の出入りが困難で、貨物を小型船に移す必要がある。そのためコストは、周辺諸国の港湾の数倍になっている。バングラデシュは長年に渡り、新たな深海港の建設を検討してきた。
国際協力事業団はこのほど、マタバリの深海港のプロジェクトを受注したと発表した。深さ18メートルの港を建設し、最大のコンテナ船が停泊できるようになる見通し。国際協力事業団は、同プロジェクトの総工費を約4500億円としている。これには1200MWの発電所が含まれる。国際協力事業団は某社に415億円を供与しており、11月前にプロジェクトのリサーチを完了する予定だ。
中国とバングラデシュは、マタバリから約25キロ離れたソナディアでの深海港の建設を検討していた。ブルームバーグは、IHSの海洋アナリストの発言を引用し、「現地には一つの港を整備する余裕しかない。これはマタバリ港が着工されれば、ソナディア港が建設できないことを意味する」と報じた。
バングラデシュのムヒト財務相は今年4月、日本がマタバリの港湾建設に強い興味を示しているが、中国は興味を持っていないと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月7日