日本人作家の澤地久枝氏、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏ら100人以上の文化人が8日、東京都で記者会見を開き、今月18日に全国で統一運動を行うことを発表した。彼らは「アベ政治を許さない」というポスターを掲げ、安保関連法案の成立を目指す安倍政権に「ノー」と言おうとしている。
焦点は安保
共同通信の9日の報道によると、この行動の発起人には日本の有名作家や大学教授など、100人以上が含まれる。ポスターの文字は、俳人の金子兜太氏が書いた。支持者は活動開始後、全国各地の駅や街頭、もしくは自宅の窓にポスターを掲示する。東京の活動の参加者は、国会議事堂前で集会を開く予定だ。
高齢の澤地氏は、今回の活動の主な発起人だ。彼女は女性史学者、有名作家であり、民間組織「九条の会」の創設者の一人だ。彼女は日本の平和を愛する市民に対して、このポスターを掲示する活動に積極的に参加するよう呼びかけている。「北海道から沖縄までの各地の人々がポスターを掲げれば、安倍首相らは見て見ぬふりできなくなる」
作家の落合恵子氏は、「安保関連法案に断固反対するが、何をすれば良いか分からない人たちは、この活動に参加できる。これも民主主義の一つの形式だからだ」と話した。
先月開かれた衆議院の憲法審査会で、安保関連法案は違憲と指摘した慶応大学名誉教授の小林節氏も記者会見に姿を現し、「安保関連法案が何はばかることなく成立させられれば、独裁政治の始まりだ。安倍政権を交代する必要がある」と主張した。
支持率が低下
安倍政権と自民党は、安保関連法案によって強い反発にさらされている。安倍内閣の支持率は低下を続けている。
毎日新聞社は今月4、5日に、全国世論調査を実施した。その結果、安倍内閣の支持率は42%で、5月の前回調査より3ポイント低下した。不支持率は7ポイント上昇し43%に達した。2012年12月に第二次安倍内閣が発足してから、不支持率が支持率を上回ったのはこれが初めてだ。
安倍政権と与党が衆議院で安保関連法案の成立を急いでいることについて、回答者の81%は説明が「不十分」だとした。61%は、会期延長による本国会での成立に反対し、賛成者はわずか28%だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月10日