中国の戦場に関する疑問、もしくはさまざまな議論は常に存在している。英オックスフォード大学のミター教授の著作『忘れられた同盟国』を一読するよう薦める。同書は西洋人の立場から中国の抗戦を観察し、中国の抗戦が西側世界でなおざりにされ、忘れられているとしている。中国は多大な犠牲を強いられ、多大な貢献を成し遂げたが、西側諸国の中国に対する評価は依然として不当だというのだ。
同書には英語版と中国語版がある。中国の戦場の貢献について、連合国の指導者は戦時中、これを評価していた。ソ連、米国、英国の3大連合国は、各自の国益が異なり、もしくは中国との戦場における協力関係が異なり、中国に対する期待や評価に差があった。例えば英国の皇太子は戦後、極東に一部の植民地を残そうと考え、米国には別の考えがあった。彼らにどのような考えがあったとしても、中国の戦場に対する評価は常に肯定的なものだった。
スターリンはかつて、中国人と解放軍の戦いは、日本の侵略勢力を壊滅させる事業に大きく貢献したと述べた。ルーズベルトは、中国が崩壊すれば、日本は兵力を別な方向に向けることができる。すぐにオーストラリアとインドをあっさりと占領し、中東に向かうことだろうと語った。