与党・自民党は今年9月に総裁選を予定している。安倍晋三首相はこの総裁選に勝たなければ続投できない。安倍内閣の支持率の低下を受け、自民党内で「打倒安倍」の風が吹き荒れている。一部の日本メディアは、元総務会長の野田聖子氏(54)が出馬すると予想した。
安倍内閣の支持率は、安保関連法案の衆議院強行採決後に急低下した。26日には日本各地で多くの母親がベビーカーを押しながらデモ行進し、反旗を翻し安倍首相に「ノー」を突きつけた。自民党総裁選は安保関連法案の審議中に実施されるため、安倍首相がライバル不在によって「無投票当選」することは難しいと分析されている。
複数の日本メディアは、野田氏が出馬する可能性があると報じている。自民党総裁選は、これまでにない「雌雄の戦い」になるかもしれない。
野田氏は安倍首相と同期で、郵政大臣、総務会長などの要職を占めた。野田氏を安倍首相の対抗馬として推しているのは、自民党の重鎮、古賀誠元幹事長とされている。
古賀氏はTBSの「時事放談」に出演した際に、「日本の政治は女性の指導者を迎える時代になったのかもしれない」と述べた。
野田氏は今月26日、東京都内で開かれた「国際女性ビジネス会議」で発言し、首相の座を狙う意図を明かした。野田氏は、「これからのリーダーは強いリーダーではない。自分が嫌だと思っている人たちをも受容する力が必要だ」と述べた。