野田氏はさらに、安倍首相の内政を批判し、「安倍首相は日本企業のサマータイム制を奨励し、社員に早く勤務を開始させ、暗くなる5時前に退勤させることで、個人の時間を確保させようとしている。この政策は仕事と家庭を両立する女性のことをまったく考えていない」と述べた。
野田氏は、「安倍首相は、子供のいる働く女性は出勤前と退勤後が忙しく、まるで戦場のようであることを理解していない。日本の働く女性が直面している問題は、日本の出生率が上がらない原因だ。これは時間をかけ国会で議論するべき課題であり、安保の推進よりも重要だ」と指摘した。
安倍首相の挑戦者としては、野田氏の他に強敵の石破茂氏の名が挙がっている。石破氏は前回の総裁選で、得票数が安倍首相に最も近かった。
報道によると、石破氏には防衛大臣の経験があり、本来ならば安保問題で安倍首相を力強く支えるべきだ。しかし石破氏は、安保関連法案が衆議院で採決される前に開かれた記者会見で、「同法案が国民の理解を得ているとは言いがたい」と異議を唱えた。この発言は、安倍政権が不安定になった時の「逃げ道」と分析されている。
石破氏は総裁選の課題への言及を避けている。石破氏は今月24日にテレビ番組に出演し、出馬の意思を聞かれた際に、「私は閣僚の一員であり、そんなこと(総裁選出馬)を口にできるはずがない。重要なことは、安倍内閣の支持率を高めることだ」と発言した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月29日