日本メディアの5日の報道によると、安倍晋三首相は14日に戦後70年談話の発表を予定している。今年8月15日は、日本の敗戦・降伏70周年記念日だ。談話の起草を担当する有識者懇談会は6日、安倍首相本人に最終版の報告書を提出する予定だ。
安倍首相はこの談話を起草するため有識者懇談会を発足した。懇談会は今年2月、初の会議を開いた。報道によると、この懇談会のメンバーには安倍首相の意向が反映されている。全16人のうち10人が学者、3人が経済界の代表者、2人がメディアの記者、1人が国際援助の関係者で、いずれも安倍首相本人に選ばれた。
米国メディアの報道によると、懇談会のメンバーの3分の1は、安倍首相の政策懇談会の常連客となっている。有名な右翼学者、国際大学学長の北岡伸一氏が代理座長を務めている。北岡氏は、日本の集団的自衛権の行使容認を主張している。
メンバーの中には他にも防衛大学校名誉教授の西原正氏がいる。西原氏は慰安婦の強制性を認め謝罪した河野談話の見直しを主張しており、安倍首相に対して一気に全否定するのではなく、「慎重に」見直すよう提案している。他にも京都大学名誉教授の中西輝政氏は、日本の侵略の歴史の否定で知られている。
バランスを整えるため、安倍首相は中立的な立場を持つ政策研究大学院大学学長の白石隆氏、リベラル系メディア『毎日新聞』の山田孝男氏をメンバーに加えている。
中国人民大学国際関係学院教授の黄大慧氏は、「懇談会は飾りに過ぎず、専門家の全員が安倍首相に選ばれている。専門家の論調は安倍首相と一致している。安倍首相がこのような懇談会を設置したのは、談話を非常に重視している姿勢を示し、談話のいわゆる正当性を高めるためだ」と指摘した。
計画によると、懇談会は座談会を毎月1回・計5回ほど開催し、8月上旬に安倍首相に報告書を提出する。懇談会は安倍談話の内容になる素材について検討するが、安倍首相の具体的な発言内容を決めることはない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月7日