中国の日本情報サイト・日本新聞網は、「安倍首相の9月上旬の訪中という計画が、水の泡になるかもしれない。安倍首相の外交の顧問である谷内正太郎氏は先月北京を訪問したが、これは安倍首相の9月訪中の地ならしと見なされていた。しかし安倍首相が『中国脅威論』によって安保関連法案を採決し集団的自衛権を行使する必要性を強調しており、自民党内の一部の議員からも、安倍首相が敗戦国の首相として戦勝国が主催する抗戦勝利記念活動に出席するのは、『日本の国体を損ねる』という声が上がっている。そのため安倍首相は訪中の回避を検討している。この立場の変化は、今年の両国関係に大きな不確定性をもたらす」と分析した。
ロイター通信は6日、「日本政府の消息筋は、習近平国家主席と安倍首相が今年もう一度会談を開くと表明していた。習主席との首脳会談の成功により、安倍首相の支持率低下に歯止めをかけることができる」と報じた。
外交学院教授の周永生氏は6日、環球時報に対して、「外相が安倍首相の訪中について触れなかったのは、双方がまだ確定していないからだ。日本の外務省は迷っており、中国側にも難しい事情がある。安倍首相が9月3日の閲兵式に出席しないことは間違いないが、9月訪中の意向を持っている。ところが中国は9月に内外の過密スケジュールが組まれており、安倍首相のために割ける時間がほとんどない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月7日