東条英機のひ孫、国家和解の「平和の大使」となることを希望

東条英機のひ孫、国家和解の「平和の大使」となることを希望。 「私は『悪魔の子孫』という極端なレッテルを背負っている」。今年42歳の日本の商人・東条英利氏は、そんな言葉で人をびっくりさせた。東条氏の曽祖父は、第2次大戦後に極東国際軍事裁判でA級戦犯とされた日本の元首相・東条英機である…

タグ: 第2次大戦 東条英利 戦犯 靖国神社

発信時間: 2015-08-21 16:20:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

だが時間が経つにつれ、東条氏の考えは変わっていった。第2次大戦における日本の敵と関係を修復し、歴史の重荷を下ろす手伝いができないかと考えるようになったのである。東条氏は、米国の元大統領・トルーマンの孫であるダニエル氏と連絡を取り、講演などの方式でともに平和を訴えようと提案した。東条氏は、曽祖父の罪を晴らそうという意図はなく、巨大な歴史のレガシーを抱えた家族の一員としての苦しみをダニエル氏と共有したいと考えたのだという。「私と違って、ダニエル氏は勝った側だ。だが広島と長崎に原子爆弾を投下したトルーマンの孫である彼がどう考えているのかを知りたいとも思った」。AP通信によると、ダニエル氏は、核兵器廃絶を訴える社会運動に取り組み続けている。

日本と周辺の国々との関係を改善したいと考える戦犯の子孫は東条氏だけではない。東条英機と同時期に靖国神社に合祀された戦犯の一人に、戦中の外交官・東郷茂徳がいる。東郷茂徳の孫で自身も外交官だった東郷和彦氏は退官後も、靖国問題の外交手段での解決に取り組んでいる。東郷氏は7月に出版した『危機の外交』で、第2次大戦の被害国との間で双方の認められる解決方法が見つかるまで、自らの祖父を含むA級戦犯の名前を靖国神社から一時的に取り除くことを提案している。東郷氏は、「現在最も厄介な政治的議題を取り除くことが最重要」とし、「この難題を解決するために重要なのは日本自らが反省することだ。同時に、外交手段を通じて問題を解決することも重要で、そうすれば靖国神社も問題ではなくなる」(注:中国語からの翻訳)としている。

「環球時報」の記者の見るところ、東条英利氏は最近、非常に活発に活動している。15日には、テレビ東京の戦後70周年の特別番組にも出演。東条氏はこの番組で、日本の芸人の田村淳らと靖国神社を訪れ、「靖国神社はどのような神社か」を説明していた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月22日

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