日本の多くの市民は30日午後、国会議事堂前で安保関連法案に反対する抗議集会を開いた。「アベは辞めろ」「安保法案を廃案に」といったスローガンが国会議事堂の上空に鳴り響いた。主催者側の発表によると、約12万人が抗議集会に参加した。これは最近で最大規模の、人数が最多の安保法案抗議集会だ。主催者側の情報によると、同日は大阪、名古屋、沖縄、広島などの日本各地の300カ所で、安保関連法案に反対する抗議集会が開かれた。
国会議事堂前がすし詰め状態に
集会が開かれる1時間前から、国会議事堂前は大勢の人で賑わっていた。日本各地の老若男女による抗議者が四方八方から押し寄せ、国会議事堂前の歩道・車道、付近の公園が抗議者ですし詰め状態になった。主催者側の発表によると、12万人が抗議集会に出席した。
抗議者はプラカードを持ち、雨の中「ファシズムは許せない」「安保法案を撤回せよ」などのスローガンを叫んだ。
全国の300カ所で「戦争法案」に抗議
主催者側の情報によると、同日は大阪、名古屋、沖縄、広島などの日本各地の300カ所で、安保関連法案に反対する抗議集会が開かれた。
安倍政権は今年7月に衆議院で、安保関連法案を強行採決した。法案の軸となるのは、集団的自衛権の行使容認による、自衛隊の海外における軍事活動の拡大だ。これは戦後日本の安保政策にとって最大の転換点であり、日本が平和憲法と専守防衛の国策を徹底的にかなぐり捨てることを意味する。
参議院で審議中の同法案は「戦争法案」とも呼ばれている。日本国民は、自分たちや次の世代が、遠く離れた70年前の戦場に戻ることを懸念している。