9月3日に開かれる抗戦勝利記念日の閲兵式には、初めて共産党・国民党抗戦老兵が同時に参加し、全民族の抗戦の偉大な精神を示す。
閲兵式に参加する50の隊列(梯団)のうち、抗戦老兵による2つの乗車部隊が初めに登場する。人員は大陸部から選ばれた、現在も存命中の国共両党の抗戦老兵、抗日英雄の子孫、抗戦前線支援模範・代表者が中心となる。国共両党の老兵がオープンカーに乗り、閲兵式に参加する。
今回の閲兵式に参加する抗戦老兵の平均年齢は90歳で、最年長者は102歳。そのうち共産党の老兵は主に八路軍、新四軍、東北抗聯、華南遊撃隊などの中から選ばれる。国民党の老兵は主に山西省、湖南省、雲南省、広西チワン族自治区、貴州省などの前線で戦った兵士、中国遠征軍の老兵の中から選ばれる。
閲兵連合指揮部弁公室常務副主任、北京軍区副参謀長の王舜氏は、これは記念活動の歴史性を示していると述べた。閲兵式に参加する「平型関大戦突撃連」英雄部隊の裴冬冶氏は、「日本帝国主義が侵略してきたころ、彼らは所属する党が異なっていても中国人という同じ名を持っていた。団結し同じ敵を憎み戦った歴史は、永遠の記念に値する」と話した。
国防大学教授の喬良氏は、「抗日戦争は全中華民族の抗戦、中国軍が敵後方・最前線の戦場で共に外敵と戦った偉大なる戦闘だ。彼らの功績は永遠に歴史に留められる。国民党の抗戦老兵を招待したことで、中国共産党の歴史に対する寛容で広々とした胸襟を示した」と指摘した。
抗戦の最前線の歴史的な役割が認められる中、国家は社会保障面で国民党の抗戦老兵への関心を強めている。さらに全国各地に最前線の戦場を記念する記念館を設立し、国民党の戦士を抗日英雄の名簿に入れている。国家は今年8月、条件に合致する国民党の抗戦老兵に対して、5000元の見舞金を支給した。
軍事科学院台海軍事研究センター研究員の趙力昌氏は、「民族の歴史という高みに立ち抗戦を振り返ると、国共両軍は各自の戦場で血を流し奮戦し、その血肉の体でもって日本帝国主義に抵抗した。これは中華民族の栄えある歴史のページであり、発揚し継承されるべき中国の記憶だ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月31日