北京で行われる軍事パレードへの潘基文国連事務総長の出席に日本政府が再度不満を表明したことを受け、潘事務総長の報道官は8月31日、出席日程に変更はなく、「歴史を振り返るとともに、歴史の教訓を汲み取ったうえで明るい未来へと向かう良い契機だ」との事務総長の考えを明らかにした。中国新聞網が伝えた。
同報道官は同日の定例記者会見で「潘事務総長はポーランド、ウクライナ、モスクワで記念行事に出席したのと同様、訪中時に第2次大戦終結70周年紀念行事に出席する」と説明。「第2次大戦終結と同時に国連も誕生した。事務総長はこれは過去を振り返り、われわれの得た歴史の教訓について考えるとともに、教訓を汲み取ったうえでより明るい未来へと向かう良い機会だと信じている。これが事務総長がこうした記念行事に出席する理由だ」と述べた。
また「全ての国々がこの機会を利用して歴史を振り返り、未来を展望することを望む」との潘事務総長の考えを紹介した。
日本メディアの報道によると、日本の菅義偉内閣官房長官は同日、中国の軍事パレードに対して国連は中立を保つべきだと表明した。
潘事務総長の軍事パレード出席を問題視する日本に対する国連の反論は2回目だ。潘事務総長は8月28日に中国メディアの取材を受けた際「現在全世界が第2次大戦終結70周年を記念している。私は以前にも複数の関連記念行事に出席しており、歴史の教訓を汲み取り、明るい未来を創造するのは国連事務総長として当然のことだ」と応じた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年9月1日