第1に、安倍氏は立法の手続きを無事終えることができるかもしれないが、「違憲」のレッテルを免れることはできない。日本の反対派は、安保法案の内容とプロセスは日本の平和憲法に反していると指摘している。安保法案に反対する民意が拡大する中、安倍政権は依然我が道を貫いており、日本憲法の民主精神に背いている。安倍氏の行動は日本の民意を裏切り、日本社会を引き裂いた。
第2に、安倍はは力ずくで安保法案を成立させることができるかもしれないが、日本の将来には禍根が残る。日本弁護士連合会が指摘するように、安保法案は日本という国家と国民に次のようなマイナスの影響を与える。
○平和国家としての日本のイメージが根底から覆り、日本は国際社会からの信頼を失う。
○日本国民の生命、財産、生活が今後、より多くの武力攻撃・テロ攻撃の危険に晒される。
○軍事費の拡大によって社会福祉が圧迫され、国民生活に悪影響が及ぶ。
○日本社会に「軍事優先」のムードが形成され、正常な思想、信仰、表現の自由が抑圧される。