第二、両国の民間の理解を深めることを通じて国民感情を改善し、両国の政治的な相互信頼を高め、両国関係の長期的で健全な発展を推し進めることだ。国交正常化以降、両国民の友情と信頼は明らかに強まり、中日関係の健全な発展を支える役割を絶え間なく果たしてきた。しかし過去数年間、中日間の政治及び歴史、領土紛争などの問題は両国国民の相互信頼と感情を損ねてきた。そのため、このフォーラムで引き続き中日双方の各界を激励・支持し、国交正常化以来の両国の先代指導者がしてきた努力を踏まえ、メディアの責任を明確にし、不協和音を減らし、中日平和友好、互恵・ウィンウィンの信念を持続的に伝え、両国民間の感情を改善できることを望んでいる。
第三、現在、世界の経済金融情勢及び地域の経済貿易情勢は大きく変化している。中国経済の「ニューノーマル」と日本経済のアベノミクスがそれぞれの経済構造改革と金融政策の調整を推し進めている。注目すべきなのは、近年、中日間の投資・貿易は持続的に減っている。このフォーラムを通して中日経済協力に新たな動力を注ぎたいと考えている。
第四、中日間には歴史や領土問題などで分岐があり、中日双方の大局、両国の根本利益から、分岐・危機を効果的にコントロールできるメカニズムの形成が必要だ。このフォーラムはこの面でもプラスの役割を果たすに違いない。
本フォーラムが中日の戦略的互恵関係の構築に新たな動力となり、良好な環境を造り出し、新しい方法を見出せることを望んでいる。今回のフォーラムの成功を願うとともに、中日双方の各界からの支持に再度感謝する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月24日