常万全国務委員・国防部長は4日午後、第3回ASEAN拡大国防相会議に出席した日本の中谷元防衛相と会談した。
常国防部長は、「中日双方が昨年末、両国関係の適切な処理と改善に関する4つの原則的共通認識を取りまとめ、発表してから、中日両国の首脳が複数回会談した。両国関係は全体的に見て、改善の流れを呈している。しかし両国関係の敏感性・複雑性が依然として際立っている。日本は関連する敏感な問題を適切に処理し、中国と向き合い、4つの政治文書を踏まえた上で、両国関係の持続的な改善を促すべきだ」と述べた。また、「南中国海問題は中日間の問題ではない。我々は日本に対して、南中国海情勢を複雑化させるいかなる措置も講じないよう求める。中国は日本との防衛交流の発展を重視している。日本が積極的な対中政策を実施し、意思疎通により理解を促進し、協力により食い違いや危機をコントロールすることを願う」と強調した。
中谷防衛相は、「さきほど両国首脳がソウルで会談を開き、日中関係の改善を継続することで合意した。これには重要な意義がある。両国の防衛部門が防衛交流の推進に取り組み、防衛部門間の海空連絡メカニズムの早期運用を目指し、両国の戦略的互恵関係の発展に向け良好な環境を築くことを願う」と述べた。
黄国顕・南京軍区空軍司令員らも会談に出席した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月5日