沖縄県浦添市が米軍基地と共に、1986年に発生した化学薬品汚染事件を隠蔽していたことが、初公開された資料により明らかになった。9日付琉球新報が伝えた。
浦添市の米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)で1986年、魚が大量死していた。死体を調べたところ、体内からは農薬のディルドリンなどが検出された。米軍が汚染を徹底しなかったことから、90年代に入ってもキンザー内の土壌汚染が存在し続けた。
この82ページの調査報告書によると、在日米軍による現地の環境汚染は1974年まで遡ることができる。1986年に再び魚が大量死した時には、現地政府は「建設工事が要因」として隠蔽した。
沖縄県と浦添市は当時、在日米軍の環境汚染により、魚が大量死したという真相を知っていたが、これを報じることはなかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月9日