「今月2日の日韓首脳会談で、安倍首相はろれつが回らなくなった」9日出版された日本の週刊誌は、安倍首相を憤らせた。首相の事務所は、同週刊誌を出版する講談社に抗議する文書を送り、極めて稀なケースとなった。
文書は「全く事実と異なる。個人を中傷するものであり、我が国の外交政策に多大なる誤解を与え、国益を著しく害しかねない悪質極まりないもの」と抗議し、誠実な対応が取られない場合には、法的措置も検討するとした。週刊誌の編集部は、「記事に書いた通りだ」と書面で回答した。
安倍首相を憤らせたこの記事の題名は「安倍晋三『朴槿恵の前で大失態』一部始終」。記事によると、テレビと新聞は日本政府の発表した内容に基づき、安倍首相と朴槿恵の初めての会談を報じた。しかし実際には、会談では予測しなかったことが起きていた。朴大統領は開始早々、慰安婦問題で発言した。その後、朴大統領の真向かいに座っていた安倍首相の発言の番になった。安倍首相は何とか口を開こうとしたが、ろれつが回らず声が出なかった。これは韓国の外交関係者にも気づかれた。会談に出席した韓国の関係者は、会談で安倍首相の顔色が「みるみるドス黒くなった」、「健康そうにはまったく見えなかった」と述べた。この関係者はまた、近くに座っていた岸田文雄外相や谷内正太郎国家安全保障局長が、安倍首相の健康状況に異変があったのを見ると慌ててフォローしたと述べた。同記事は最後に、安倍首相が朴大統領の前で失態を演じたのは、持病の潰瘍性大腸炎のせいである可能性が高いと推測した。
日本の多くのメディアは、安倍首相が大腸炎に苦しんでいると報じたことがある。安倍首相は17歳で潰瘍性大腸炎にかかり、今も完治していないという。
日本の主流メディアは、安倍首相の事務所が週刊誌に抗議の文書を送りつけたことをこぞって報じている。本件は日本のネット上でも物議を醸している。日本政府が週刊誌の報道に対して具体的にコメントすることは少なく、抗議の文書を送りつけることは稀であるため、多くの日本人は「首相は度量が狭い」、「首相が週刊誌に文句を言うとは大失態だ」と考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月11日