生涯独身 日本の将来に響く深刻な問題に

生涯独身 日本の将来に響く深刻な問題に。

タグ: 生涯独身 少子高齢化

発信時間: 2015-11-10 16:29:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

少子高齢化がどんどん進む一方、生涯独身の問題もますます深刻化している。日本では、50歳以上の未婚男性が2割以上を占めており、このまま生涯独身を貫く可能性も高い。日本新華僑報網が伝えた。

日本の厚生労働省が発表した「2014年度人口動態統計」によると、2014年に出された婚姻届件数は2013年より1万7000件減の64万3740件となり、男女の平均結婚年齢は10年前に比べるとそれぞれ2.6歳、3.2歳増の31.1歳と29.4歳になった。また、日本の国立社会保障・人口問題研究所が発表した「2014年人口統計資料集」では、50歳の男女の生涯独身率はそれぞれ20.14%と10.61%と明らかにされた。

生涯独身率は1970年代はわずか2%前後だったが、2014年になって20%に上昇。少子高齢化との関連性が高く、生涯独身の比率が高ければ高いほど少子高齢化は深刻になる。

生涯独身の原因はさまざまだが、もっとも根本的な原因は経済の長期低迷といえる。1970年代、高度成長期の日本では、個人所得が大幅に増加し、世帯主一人の収入で家計を支える余裕があった。ところが、90年代にバブルが弾け、個人所得は縮小していった。サラリーマンの平均年収は1993年の570万円から2014年の414万円まで低下した。

収入の減少に伴い、結婚に臆病になったり、仕事に精一杯で結婚を考える余裕のない人が増えている。日本メディアの報道によると、「経済的にきつい」、「妻を養っていける自信がない」が日本人男性の結婚したくない二つの原因である。

現在、契約社員は社員全体の4割以上を占めている。就職口の減少により実家に戻り、ニートになる人も少なくない。こうした状況では結婚したくてもできない。

日本の人気タレント福山雅治の結婚について、菅義偉官房長官がテレビ番組で「子供を生んで、国家に貢献して」と発言し、大きな反発を呼んだ。台頭しつづける個人主義は、国のために自身の幸福を犠牲にするという従来の観念を覆した。結婚しない、子供を生まないディンク族がますます拡大されている。

「結婚しても自分にいいことはない」という考えを持つ日本の若者は少なくない。ある中年男性は、「結婚は経済的にも時間的にも束縛され、趣味の時間を奪われる」と話す。子供について、ある飲食店の店長が「子供は自分でも他人でもない。養わなければならない理由は?」と疑問をぶつけたこともある。

2014年の日本の出生者数は前年比2万6277人減の100万3539人で、人口は前年より26万9465人減少した。「結婚するお金がない」、「結婚したくない」などの理由で生涯独身を貫く人は多く、長期にわたる効果的な奨励や移民政策の調整を行わければ、近い将来、日本という国の後継者が消えていく可能性も出てくるだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月10日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。